アンカーポイントがより効率的に使えるようになるテクニックまとめ

アンカーポイントがより効率的に使えるようになるテクニックまとめ


アンカーポイントの使用は、制作のクオリティに大きく作用する大切なポイントの一つです。オブジェクトの形を整える、綺麗なラインを作る…そうしたことは、アンカーポイントの打ち方一つで大きく左右されます。今記事ではハンドルの使い方を含めて効率的な使い方をご紹介いたします。

 

基本の操作で効率UP

アンカーポイントを打つ、伸ばす、ひねるなど、基本的な操作の工夫をご紹介します。すでに知っていることでも、意外と気づかずにいるポイントなど、復習を兼ねて参照しましょう。

 

伸ばす

伸ばす

アンカーポイントの伸ばし方で最も重要なポイントは+コマンドキーです。このコマンドキーの有無により、作業能率が大きく左右されるのです。

例えばダイレクト選択ツール+shiftでは、個別にアンカーポイントを選択し、変形させることができます。複数のアンカーポイントが混在するオブジェクトなどは、この選択方法で一度に形を変形させると特に効率的です。
+Shift

また、伸ばす時は+Shiftを押しながら横に伸ばすことでその方向に対して水平に(あるいは垂直に伸ばすことができます。初歩的な操作ですが、地味に積み重なり作業時間を圧迫するポイントの一つでもあります。きちんとポイントを押さえることで、細かな作業のロスを防ぎましょう。

 

 

曲げる

曲げる

カーブを作る時に大切なことは、その曲線はペンツールに適しているか、それともオブジェクトから作る方が楽かという点です。もしも有機的な形であればペンツールを使い、そこからアンカーポイントを伸ばす方が時間短縮になりお得です。しかしそうでない場合はオブジェクトからアピアランスの切り抜きなどを用い、アンカーポイントの使用は最小限に留めましょう。

 

ねじる

ねじる

感覚に頼るため、調整が難しいとされているのがねじる作業です。基本的に直線的なものをねじる時は、両端のアンカーポイントからハンドルを逆方向に伸ばすことで単純にねじりましょう。これでも足りない場合は、斜めにねじり、ねじり幅を広くとることで解消するケースが見受けられます。基本的にここでの効率UPの方法は「ハンドルはどう伸ばせばどのぐらいねじれるか」を知ることなので、何度も試して最良のねじり具合を知りましょう。

 

縮める

縮める

オブジェクトの形を変形させる時、縮めるという点ではアンカーポイントの数が重要になってきます。特に単純な形であればあるほど大切です。もしも無駄なポイントが多いと、縮めた時にいびつな形になってしまいます。それを防ぐためにも、縮める時は無駄なポイントは削り、どのぐらい形を譲歩できるかを見極めましょう。見極めるポイントは、縮めた時に縮小前のような印象になるかどうか、です。

 

ハンドルについて

 

ハンドルの操作のコツ

アンカーポイントの未来はハンドルの操作如何による。と、そう言い切っても良いでしょう。綺麗なカーブを作りたい、かっこいい直線を描きたい。そう思うのであれば、一度ハンドルの操作を見直してみましょう。

 

ハンドルを操作する時の設定、道具

ハンドルを操作する時の設定、道具

まず大前提として、使用するツールはペンタブレットなどの便利なものよりも、あえてマウス操作をオススメします。なぜならアンカーポイントはずれやすく、時に0.1mm単位の調整時なども必要になります。また小さくかっちりした動きを求める操作では、マウスの操作の方が地道な積み重ねがしやすいという操作上の利点があります。カーソルの動きも速い設定はやめて、遅い設定でこなすことをオススメします。

 

ハンドルの伸ばし方

ハンドルの伸ばし方

ハンドルを伸ばす時は基本ダイレクト選択ツールを用いるため、伸ばす方向も一片方ですが、ハンドルを両側から伸ばしたい時はあえてアンカーポイントの切り換えツールを使いましょう。通常切り換えツールはアンカーポイントの属性の変更のために用いますが、両側からハンドルを伸ばして形を作りたい時にも有用です。わざわざ片方ずつ操作するよりも時間短縮になり、形も美しいものに仕上がります。

 

ハンドルの回転をリセット

ハンドルの回転をリセット
ハンドルの回転をリセット

ハンドルは360度回転させることが可能です。このために自由な形を作ることができ、大変便利ですが、時にこれが複雑化して元に戻せなくなることがあります。そんな時はアンカーポイントの切り換えツールで一度設定をリセットさせ、元の状態に戻すことが効果的です。「戻す」という言葉を聞くとそれまでの作業時間が無駄になってしまうのではと危惧される方もいらっしゃいます。間違いではありませんが、ハンドルがぐるぐる回った状態から元に戻すよりは、一度リセットしてしまった方が効率が良いといえます。もしもの時のために、頭の隅に入れておきたいやり方です。

 

折る

アンカーポイントの大事な機能の一つに、ベジェ曲線を折り曲げる選択肢があります。使用方法はアンカーポイントの切り換えで行うことができますが、ここで大切なのは折ることではなく「折ってからどうするか」ということ。ギザギザにしたい、折ってから曲げたいなど様々な狙いがあると思いますが、せっかく折るのであれば前者より後者を狙った編集がオススメです。

 

折って曲げる

折って曲げる

アンカーポイントを折ってから曲げる時に注意したいことは、一度アンカーポイントを変更すると必ず直線的になってしまうということです。なので曲線の中に折り曲げてアクセントをつける時などは、切り換えたポイントの両脇にアンカーポイントが存在するかどうか。あるいは、そのアンカーポイントを切り換えても周りの形に影響がないかをチェックしましょう。基本的な操作のためコツがあるわけではありませんが、基礎の操作は小さなチェックの積み重ねが最終的な効率につながります。よく注意しましょう。

 

折り曲げる順番

折り曲げる順番

トレースなどをする時は、一つ一つポイントを打ってしまう人が多いと思います。ですがアンカーポイントの切り換えを知っていれば、ある程度のことは短縮できます。例えば前項のように曲線の中に直線を作りたい場合は、まず直線を作り、その端から曲線を作るなどです。これはTPOによって順番が前後しますが、目的応じることで十分に対応可能です。アンカーポイントの操作は手間がかかるため、効率的にやり遂げることを念頭に作業すると良いでしょう。

 

アンカーポイントの減らし方

アンカーポイントは俗に少なければ少ないほど良い、とされています。データの量しかり、そして形の美しさに響く点を考えても、アンカーポイントは極力少ない方が良いでしょう。またアンカーポイントは元からあったものを操作する方法と、最初から打って形を作る場合との二種類があります。後者の場合はアンカーポイントが固定しがちに、そして後者の場合は無駄なアンカーポイントが多くなりがちです。今回はその両方の説明を交えながら、個人的にオススメな編集の仕方もご紹介いたします。

 

アンカーポイントを減らす

アンカーポイントを減らす

単純に「アンカーポイントを減らす」と言われてもピンとこないかもしれませんが、そこは「基本の形からずれない」と置き換えると解決策が見えてきます。例えばきゅっと絞れた形の楕円を作るためには、アンカーポイントは5つ以上必要ありません。基本の正円を描くために必要な4つをポイントごとのハンドルで操作することで、たとえパースのついた楕円でも綺麗に作ることができるのです。複雑なシェイプであっても、それがどんな形を元にしていて、どれだけその形が寄り集まってできているかを想像すればたやすく見極めることができます。

 

アンカーポイントの打ち方

アンカーポイントの打ち方

形を綺麗に作りたいがあまり、たくさん打ってしまうと逆に形が崩れてしまいます。ですが、柔らかい形にしたい時はそれなりに多く打っても大丈夫。その場合は直線が続かないように注意し、極力やわらかさを演出したい場所にアンカーポイントを打ちましょう。シャープな形を作りたい時は、逆に直線的な場所、特に角を中心にアンカーポイントを増やすと良いでしょう。

 

アンカーポイントを効率的に使うには

アンカーポイントを効率的に使うには

アンカーポイントの操作の難しさは曲線にあります。特に美しい曲線を描きたい場合は、曲げたいところに置くのではなく曲線の山にポイントを打つことを心がけましょう。それだけで上記二つの減らし方、打ち方はクリアできたも同然です。

 

その他、アンカーポイント操作の小技集

直接的な操作ではありませんが、一つ覚えておくと応用が利く小技集をご紹介いたします。小さな積み重ねが最終的に大きな結果に結びつくということを念頭にご覧ください。

 

ドラック+キーで変形

ドラック+キーで変形

別項でも述べましたが、アンカーポイントの変形をする時は+キー入力が重宝されます。これはアンカーポイントが、というよりは、ハンドル操作に関係しています。ハンドルはアンカーポイントのようにダイレクト選択してファンクションキーで操作…ということはできないため、できるだけコマンド入力から操作をすると作業時間を短縮できます。

 

ざっくり捉えて時間短縮

ざっくり捉えて時間短縮

ここまで伸ばす・曲げる・折る…など、アンカーポイントの基本的な操作を続けてきましたが、そのほとんどはダイレクト選択ツールに着目した説明でした。しかし、アンカーポイントを利用する時は1つ2つではなく、3つ以上の複数のポイントを同時に指定しての操作がほとんどです。その場合は1つ1つ拾っていては時間がかかってしまうため、なげなわツールを用いることでスマートに選択しましょう。

 

端の変化が全体の変化

端の変化が全体の変化

オブジェクトやアンカーポイントの操作では、基本的に気になる箇所に足して操作する、あるいは近い場所のポイントを指定して変形させることが多いと思います。ですが、オブジェクト全体を操作する時はかえってそれが作業時間を引き延ばす原因に。細かい箇所を除き、オブジェクトの変形を考えている場合は端にあるアンカーポイントを編集することを考えましょう。曲げる、折れる場所さえ正しくおさえられていれば、そう時間を要することなく美しい形に仕上げることができます。

 

テンキーで時間短縮

テンキーで時間短縮

オブジェクトの変形では、マウスを使う人が大多数を占めます。ですが環境設定からテンキーの移動設定をキリの良い数字に置き換えることで、法則性を備えた変形が可能です。有機的な形を全て網羅することは難しいですが、幾何図形などであれば基本はキーボードでの操作で事足ります。キーボード操作で足りないと思った場合にマウスを使う、という判断を考えてみることも時短への近道です。

 

回転を用いて時間短縮

回転を用いて時間短縮

前項【テンキーで時間短縮】ではマウスは最後に用いるもの、とお伝えしましたが、ここにも一つ法則があります。マウスは細かい操作ができる分、そこに目が奪われてしまいがち。そうなる前に、一度図形の変形を用いましょう。特に利用価値が高いのが回転です。例えば菱形が作りたい時、一々菱形の形をアンカーポイントで打っていては大きなタイムロスになります。その時は四角形を用いて、アンカーポイントの利用を最小限に留めましょう。アンカーポイントを効率的に使うために、アンカーポイントに触らない。逆説的ですが、細かい作業では特に効果的であり、Illustratorの使用においてはコツでもあるのです。

統合をうまく利用する

統合をうまく利用する

単純にアンカーポイントを減らす、増やすという作業だけでは限界が見えた時は、アピアランスの図形の切り抜きをうまく併用しましょう。単純な図形同士からなる形であれば、統合や分割を用いて大まかな形を作り、そこから形成すると効率的です。大きな形を作ってから小さな形を調整する、という意識を絶えず持つようにしましょう。

 

効率化を考える上で大切なこと

効率化を考える上で大切なこと
これまでアンカーポイントの操作方法や、どうすれば作業時間を短縮できるかに着目してご説明を続けてきました。ですが、最も大切なことは「そもそもアンカーポイントが必要かどうか」の選定です。ここまでの操作する、削る、足すといったことはアンカーポイントを作る・減らすといった部分に対する解決策でした。ですが、そもそもアンカーポイントを打つということはそれだけで時間を要します。単純な形であれば、打つ・足すという行為は最小限に留め、オブジェクトから変形させることに着目して作業をするのが良いでしょう。

 

 

さいごに

いかがだったでしょうか?
アンカーポイントはIllustratorにおいて無視できない存在。今回のポイントを押さえ、より良い作業を目指してくださいね。

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memeron

今年東京の美術大学を卒業したmemeronと申します。 大学ではデザインを専攻、在学中はイラストや雑貨の製作をしながら友人らと展示などで活動していました。 現在は引き続きデザインとイラストを学びながら、フリーランスで自立できるよう邁進中です。 元々文章を書くことも好きだったので、何か人のお役に立てることをできればと思い日々模索しております。 何事にも一生懸命取り組んでいきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします。

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