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Illustratorでカーニング(文字詰め)する方法と上手くするテクニック


文字を扱うデザインの現場において、レイアウトや構図と同格で重要視されるのが文字詰めです。字間の開きの調節は簡単に見えて、作品全体のクオリティに関わるいわば「全体の仕上げ」。
短い単語であれば設定次第で自動的に整えられますが、長文や文字の種類が複数混在しているもの、あるいはデザイン性の高い文字を用いる場合には注意が必要です。
本記事では、Illustratorで必要とされる場面の多い、2の「文字の種類が複数混在しているもの」についてのテクニックをご紹介します。今回説明に利用するIllustratorのバージョンはCS6です。

Illustratorでカーニング(文字詰め)する方法

第一に、カーニングは基本的な設定や手仕事で整えられ、かつ効果的に作業の負担を軽減することが可能な作業です。必要とされるカーニングは組み合わせによって異なります。ですが、どんな文章であれ広げた時点で一度整理さえすれば、無理のない効率化を促せるのです。


基本は以下の3ステップで解消します。

カーニングの基礎設定
(1) OpenType>プロポーショナルメトリクスにチェック
(2) 文字>カーニングを自動に設定
(3) 段落>文字組みを「約物半角」に設定


テキスト比較その1
すると隙間が開きやすい約物・記号が詰まり、全体をコンパクトに収めることができます。
カーニングは特殊な意図がない限り、字間は詰まっていた方が可読性が上がります。なので、調節する時は基本は詰め、そこから広げるかリズムを持たせるかを考えることで効果的に時間を節約できます。

もし文章中に用いる約物のうち、括弧のみに適応したいのであれば「約物のみ半角」を。
行中の約物だけゆとりを持たせたいのであれば「行中約物全角」を選択しましょう。

ですが、たった3ステップとはいえ、文章をよく使用する人にとってはこの3ステップも作業時間を延ばす一因になります。より効率的に字間を詰めて作業を円滑に進めるため、次項ではこの操作を一括で行う方法とオススメのポイントをお伝えします。

 

カーニング(文字詰め)する方法と上手くするテクニック

段落スタイルで効率化

Photoshopのアクション同様、Illustratorも基本のひな形を用いることができます。Photoshopほどポピュラーではありませんが、作業字間を短縮する上ではとても効果的です。字詰めは特にデザイナーの好みや、用途によって設定が変わりやすいもの。まだ段落スタイルの追加をしていない方は、自分好みの段落スタイルを最低でも1〜2持つことをオススメします。


段落スタイルの登録手順は、以下の3️ステップです。


文字スタイルオプション


(1) 書式>文字スタイル>新規スタイルアイコンをダブルクリック
(2) 必要な項目を選択する(画像ではカーニング:自動、プロポーショナルメトリクス:はい)
(3) スタイル名を変更>OK


新規登録後


これで登録できました。
あとは使用したい文章にカーソルを合わせてクリックすれば適応されます。


スタイル適応前
スタイル適応後


このようにして設定を組むことで、次回から同様の仕様を利用したい場合1クリックで作業を終えることができます。
細かくチェックを分けて行うことも可能ですが、初めは


(1) 普段最も利用する項目にチェックを入れたもの
(2) よく利用する項目全てにチェックをつけたもの


の2種類を登録することをオススメします。(1)は1クリックすれば作業を完了でき、(2)は迷った時に一度適応することでチェックを外しながら調整できるためです。
カーニングは基本的な操作のみでもかなり融通がきくため、最低限の設定だけで十分に応用できます。

仕上げは「パッと見」のバランスを大切に

ここまでチェックすべき項目や段落スタイルについて説明をしてきましたが、最終的にな仕上げはデザイナーの目で行うことが最も重要です。
「ぱっと見」と言うと、これまで説明したことが無駄に思えてしまいそうですが、むしろ逆です。ご存知のように、感覚で仕上げることは知識と、そしてその知識を駆使できるほどの経験を要します。
方法はご存知の通り、調節したい字間にカーソルを合わせ、optionキー+十字キーです。あくまでこの操作は仕上げのためのもので、初めからこの方法を行うと通常の倍以上の時間がかかってしまいます。なので「字間の調節」と、その操作を「登録し1クリックで利用する」登録を終えた上で利用することが重要です。


テキスト比較その2

最後に

これはここまでの説明で用いた画像に加え、最後に手作業で字間を整えたものの比較画像です。見易さを追求する場面では、この微妙なさじ加減が大切になります。
Illustratorの機能を駆使することで、ご自身の感性を活かす環境づくりをしましょう。

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memeron

今年東京の美術大学を卒業したmemeronと申します。 大学ではデザインを専攻、在学中はイラストや雑貨の製作をしながら友人らと展示などで活動していました。 現在は引き続きデザインとイラストを学びながら、フリーランスで自立できるよう邁進中です。 元々文章を書くことも好きだったので、何か人のお役に立てることをできればと思い日々模索しております。 何事にも一生懸命取り組んでいきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いします。

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