レベル補正で風景写真を加工するときに気をつけるべきことまとめ

レベル補正で風景写真を加工するときに気をつけるべきことまとめ


風景写真を撮影したとき、何だかメリハリの無さを感じることが
ありますよね。
こういった写真の階調をスライダーで明快に調整できる「レベル補正」
ですが、綺麗に補正をしたつもりが何だか画質が落ちたみたいに見える
・・・ということも。
そんなことにならないように補正の際に気を付けておきたいことを
ご紹介します。

レベル補正は[調整レイヤー]で行う

レベル補正は[イメージ]→[色調補正]→[レベル補正](Ctrl+L)の手順
でも行うことが出来ますが、画像そのものの補正を行ってしまうと、
再調整を行う度に画像の質を落としてしまうことになってしまいます。
画像そのものではなく[調整レイヤー]で行うと、画像そのものに影響を
与えないため、補正内容のみを調整することが出来ます。

[手順]
1.メニューバーの[ウィンドウ]で[レイヤー]パネルと[属性]パネルを
開きます。
2.レイヤーパネルの[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンを
クリック、プルダウンから[レベル補正]を選択します。
3.レイヤーパネルの[レベル補正]レイヤーをアクティブにし、[属性]パネルを
表示すると、レベル補正ダイアログで調整できます。

調整レイヤーの作成

[自動補正]は万能ではない

自動補正ボタンはその名の通り「自動的に補正を適用する」ものです。
CS5以降ではかなり改良が進んでいますが、それ以前のバージョンでは特に
適用する画像によって思わぬ結果になることもしばしばあります。
風景の明暗、色などからどこを補正したいかを整理し、やはり画像に応じた
補正が必要です。CS5以降も改良が進んだとはいえすべてに万能ではないので
微調整が必要です。

自動補正比較

 

補正前の状態を知る

WEB上に公開するつもりの画像であれば、閲覧はPCやモバイルデバイスを
通してRGBカラーで見ることになりますが、せっかく撮影した風景を印刷する
場合も多いですよね。印刷する場合はCMYKカラーになりますので、鮮やかさ
などで印象が変わることがよくあります。
現像に出したり、印刷所にお願いする場合は補正前後で同じ条件で印刷する
ことは難しいですが、自宅や職場のプリンターでプリントアウトするので
あれば補正前の状態をプリントして、どういった補正をするか考えた方が
より的確です。

RGBとCMYKの違い

露出の状態を確認する(1)露出オーバー

晴れた日の雲や雪、壁の色などの他、写真のハイライトに当たる部分など
が明るいと画面が明るくなり、目を引きますが、明るさを強調しすぎる
ことで、真っ白に飛んでしまう場合があります。
明るい部分の階調が失われ真っ白になっている「白とび」と呼ばれる状態
です。階調が失われると回復できませんので、補正の際にこの「白とび」
を起こさないように注意が必要です。

白とびを確認
「alt」キーを押しながら右のスライダを動かすと、図のように
白とびしてしまう部分を表示することができます。

露出オーバー

露出の状態を確認する(2)露出アンダー

風景の影に当たる部分や色の暗いものの色がしっかり暗いと落ち着いて
締まった印象になりますが、暗くしすぎることで黒く潰れてしまうことが
あります。暗い部分の階調が失われ真っ黒になっている「黒潰れ」と
呼ばれる状態です。特にCMYKカラーの印刷データで際立ってしまうので
出力レベルをよく確認しましょう。

黒潰れを確認
「alt」キーを押しながら左のスライダを動かすと、図のように
黒潰れしてしまう部分を表示することができます。

露出アンダー

 

彩度の飽和(彩度の上げすぎ)

カラーの風景写真のの場合、花や果物、装飾など特に鮮やかな色数が
多い風景ではその色の一色一色をはっきり発色させるため、色を強調
しすぎて、ペンキで塗り潰したように平坦で単調な色になってしまう
ことがあります。
「白とび」や「黒潰れ」のように真っ白、真っ黒に階調が飛んでしまう
だけではなく、コントラストを上げることで彩度が上がりすぎ、特定の
色だけが飽和状態になってしまうことがあるからです。
その後の色調整がしにくくなったり、画像が平面的になってしまいがち
なので、避けた方が良いでしょう。

彩度オーバー

トーンジャンプ

風景には空や水など、自然なグラデーションや色の滑らかなつながり
が美しい場面があります。
グラデーションのように色が変化していく箇所で注意をしたいのが、
コントラストを上げすぎることでグラデーションの境界線が縞模様が
出てしまうトーンジャンプといわれる状態です。
またグラデーションでなくてもトーンジャンプが起きた状態の画像は
ギザギザと色の連続性がなく劣化を感じてしまうので注意が必要です。

トーンジャンプ

RGBで補正するか、各色チャンネル毎に補正するか

補正する内容によって、RGBチャンネルで補正をした方が良い場合と、
各色毎に補正する方が良い場合があります。
色が近似した分布をしている場合や、色かぶりの色のみを除去する
場合などで色ごとに調整を行うと上手くいくことがありますが、
夕焼けや草むらなど色に偏りがある場合、一色ごとに調整を行うと
不自然になる場合もあります。
補正は画像ごとに、画像に合わせた補正を行いましょう。

RGBチャンネルかカラーチャンネルか

 

カラー画像でのスポイトツールの使用

レベル補正の機能の中のスポイトツールはクリックするだけでその
ポイントと同等の色を簡単にハイライトやシャドーに設定でき、便利
なのですが、クリックした地点を強引に白や黒に設定してしまうので
色味が壊れてしまう場合があり注意が必要です。

スポイトによるハイライト・シャドウ設定

ヒストグラムウインドウを確認する

補正を行うときに注意すべきことは、補正箇所をばかりを見てしまい
色調のバランスを失ったり、度が過ぎて画像を劣化させてしまうことが
多いため、客観的に補正内容を見れる「ヒストグラムウィンドウ」を
チェックしましょう。カラーチャンネルで見ると各色の分布を重ねて
見ることが出来ますし、補正と連動して動きますので、補正をする際の
参考にもなります。
ヒストグラムウィンドウ

まとめ

いかがでしたか?
補正は「適正」を「適量」行わなければ劣化にも繋がってしまいます。
特性と注意すべきポイントを押さえて、より風景を生き生きと見せる
適切な補正をするための感覚を掴みたいですね。

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